子どもを海外へ留学させる際、「アルバイトをすれば、生活費の一部は自分でまかなえるだろう」と考える保護者も少なくありません。
そのため、子どもがアルバイトをしているにもかかわらず、月末になると家族にお金を頼んでくると、「アルバイトをしているのに、なぜお金が足りなくなるのだろう」と心配になることがあります。
しかし、追加でお金を頼んでくるからといって、必ずしも子どもがお金を無駄に使っているとは限りません。
大切なのは、お金がどこに使われているのか、そして子どもの学校生活、仕事、日常生活が安定しているのかを確認することです。
「どうしてそんなにお金を使ったの?」と聞く前に、まずは別の質問から始めてみましょう。
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お金を頼んでくることが、必ずしも「浪費」を意味するわけではない
留学生がアルバイトをしていても、その収入だけでは毎月の生活費をすべてまかなえないことがあります。
家賃、光熱費、交通費、食費、携帯電話料金、日用品など、毎月必要な支出があります。また、病院に行ったり、学用品を購入したり、引っ越しをしたりするなど、予定していなかった出費が発生することもあります。
さらに、学校のスケジュールやアルバイト先の勤務状況によって、毎月の勤務時間や収入が変わることもあります。
日本留学に関する公式情報によると、調査対象となった留学生のアルバイトによる月平均収入は約81,000円とされています。また、留学生はアルバイト収入だけを前提に留学生活の資金計画を立てないよう注意されています。
そのため、子どもがある月に追加のお金を必要としたからといって、それだけで「お金の管理ができていない」と判断する必要はありません。
大切なのは、それが毎月のように続いているのか、そして何が原因なのかを確認することです。
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「お金はどこに消えたの?」ではなく、まず4つの質問をしてみる
子どもから「今月、お金が足りない」と言われたら、落ち着いて次のように聞いてみましょう。
「今月、アルバイトでどのくらい収入があった?」
「毎月必ずかかる費用は何がある?」
「今月、予定外の出費はあった?」
「来月は家からどのくらいのサポートが必要になりそう?」
このような聞き方なら、子どもを責めることなく、実際のお金の流れを把握することができます。
子どもが自分の収入や支出について説明でき、翌月に必要な金額も考えられるのであれば、自分の生活を少しずつ管理できるようになっていると考えられます。
一方で、何にお金を使ったのか本人もよく分からない、毎月必要な金額が増えている、翌月の計画も立てていないという状況が続く場合は、もう少し詳しく話を聞く必要があります。
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お金だけでなく、学校生活と仕事の状況も見る
保護者が忘れてはいけないのは、子どもがいくら稼いでいるかだけで、生活がうまくいっているかどうかを判断できないということです。
もし子どもがアルバイトをたくさんしている一方で、
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学校を休むことが増えている
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成績が下がっている
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睡眠不足が続いている
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疲れていることが多い
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日本語を勉強する時間がなくなっている
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アルバイトのために授業を休んだり、勤務時間の変更を頻繁にお願いしたりしている
といった状況があれば、勉強とアルバイトのバランスについて子どもと話し合う必要があります。
日本留学に関する公式情報でも、アルバイトが学業に支障を与えてはいけないこと、留学生は定められた就労時間などのルールを守る必要があることが案内されています。
また、アルバイトをしすぎることで出席率が低下し、在留期間の更新などに影響する可能性についても注意喚起されています。
そのため、子どもが時々家族から追加の支援を受けていても、学校生活が安定していて、健康を保ち、お金の管理も少しずつできるようになっているのであれば、必要以上に心配する必要はありません。
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どんなときに、親はより注意したほうがいい?
たまに追加のお金を頼むこと自体は、決して珍しいことではありません。
しかし、次のような状況が繰り返される場合は、子どもと一度しっかり話してみましょう。
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毎月のように追加のお金を頼むが、主な支出を説明できない
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家族から必要とする金額が少しずつ増えている
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アルバイトの時間を増やしているのに、いつもお金が足りない
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学業や出席状況が悪くなっている
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疲れや睡眠不足、ストレスを訴えることが増えた
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学校やアルバイト、日常生活について話したがらなくなった
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お金の問題を理由に、突然学校を辞めたい、仕事を辞めたいと言い出した
このようなときに大切なのは、
「どうしてそんなにお金を使うの?」
と責めることではありません。
まず、
「今、何に困っているの?」
と聞いてみることです。
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家族からの仕送りを減らすためだけに、アルバイトを増やさせない
子どもからお金を頼まれたとき、
「もっとアルバイトをして、自分で払えばいい」
と考える保護者もいるかもしれません。
しかし、それが必ずしも適切な解決方法とは限りません。
留学の本来の目的は学業です。アルバイトは生活費を補うためのものであり、定められたルールの範囲内で行う必要があります。
もしお金が足りない理由が、支出の管理ができていないことであれば、まず予算を見直す必要があります。
実際の生活費が想定より高いのであれば、家族で資金計画を見直すことが必要です。
アルバイトの収入が少ないのであれば、学校のスケジュールに合った仕事を検討する方法もあります。
そして、別の問題が原因でお金が足りなくなっているのであれば、子どもにもっと働かせる前に、その原因を把握することが大切です。
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家族でシンプルなお金の管理方法を決めておく
保護者が子どものすべてのレシートを確認する必要はありません。
家族で毎月のお金の使い方について、簡単なルールを決めておく方法があります。
固定費:家賃、光熱費、携帯電話料金、交通費など。
生活費:食費、日用品、個人的な支出など。
予備費:病院代など、突然の出費に備えるお金。
貯金:収入や生活状況に余裕がある場合に貯めるお金。
毎月の終わりに確認するのは、次の3つだけでも十分です。
「今月、いくら収入があったか」
「主な支出は何だったか」
「来月、何を調整する必要があるか」
このような方法なら、子どもが自分のお金に責任を持つ練習をしながら、家族も必要なときにサポートできます。
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子どもが家に送るお金だけで、生活が順調かどうかを判断しない
アルバイトをして、ベトナムの家族にお金を送れる留学生もいます。
しかし、たくさんのお金を家に送っているからといって、必ずしも日本での生活が順調だとは限りません。
反対に、まだ家族にお金を送ることができなくても、学校にきちんと通い、日本語が上達し、自分の生活を自分で管理できるようになっている学生もいます。
保護者が見るべきなのは、むしろ次のような点です。
学校にきちんと通っているか。
日本語が上達しているか。
健康に過ごしているか。
お金を自分で管理できているか。
日常生活の問題を自分で解決できるようになっているか。
これからの進路について考えているか。
こうした点を見ることで、毎月いくら稼いでいるかだけでは分からない、子どもの本当の状況を知ることができます。
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子どもがお金を頼んできたときこそ、子どもの状況を知る機会にする
子どもが家を離れて生活しているからといって、保護者がすべての支出を管理する必要はありません。
しかし、子どもからお金を頼まれるたびに、ただ送金するだけというのもよい方法とは限りません。
子どもが何度も追加のお金を必要としているのであれば、それをきっかけに、親子で一緒に現在の生活状況を確認してみましょう。
お金の使い方に問題があるのかもしれません。
実際の生活費が想定より高いのかもしれません。
アルバイトの収入が安定していないのかもしれません。
あるいは、子どもが家族にまだ話せていない別の悩みを抱えている可能性もあります。
大切なのは、その原因を理解し、必要なときには一緒に改善方法を考えながら、少しずつ子ども自身が自分の生活に責任を持てるようにしていくことです。
留学は、学校で何を学ぶか、毎月いくら稼ぐかだけの話ではありません。
自立すること、お金を管理すること、そして自分の選択に責任を持つことを学ぶ時間でもあります。
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