日本で技能実習をしている中で、仕事が大変、思っていたより給料が少ない、知人から「もっと給料の高い仕事がある」と誘われたなどの理由から、現在の実習先を離れたいと考える人もいます。
中には、監理団体などに相談せず、実習先を無断で離れて、別の会社で働き始めてしまうケースもあります。
しかし、このような行動は非常に大きなリスクを伴います。実習先を離れて、認められていない仕事を始めることで、本人がさらに深刻な問題に巻き込まれる可能性があります。
技能実習生が直面する可能性のあるリスク
1.不法就労と判断される可能性がある
「技能実習」の在留資格では、認定された技能実習計画に基づいて、決められた実習先で技能実習を行うことが認められています。
そのため、必要な手続きを行わずに実習先を離れ、別の会社で働くことは、認められた活動の範囲を超えた就労となる可能性があります。
日本の出入国在留管理庁では、必要な許可を受けず、在留資格で認められた活動の範囲を超えて働くことを不法就労として扱っています。
「数か月だけだから大丈夫」
「誰にも分からない」
と考えるのは危険です。
発覚した場合、本人が事情を説明し、在留資格に関する問題に対応しなければならない可能性があります。
2.在留資格に影響する可能性がある
これは技能実習生にとって特に大きなリスクの一つです。
実習先を無断で離れ、「技能実習」の在留資格で認められている活動を行わなくなった場合、在留資格の管理や今後の在留手続きに影響する可能性があります。
日本の出入国在留管理制度では、一定の条件のもとで、在留資格に基づく活動を行わず、別の活動を行っている、または行おうとしている場合、在留資格の取消しが検討されることがあります。
そのため、無断で実習先を離れることは、日本での今後の生活や仕事の計画にも大きな影響を与える可能性があります。
3.今後の在留手続きに不利になる可能性がある
実習先から失踪し、在留資格に基づく活動を行わず、不法就労を続けることは、現在の仕事だけの問題ではありません。
出入国在留管理庁では、正当な理由がないにもかかわらず実習先から失踪し、在留資格に基づく活動を行っていないことについて、今後の在留関係の手続きで不利に考慮される場合があることを示しています。
「もっとお金を稼ぎたい」という理由で取った一つの行動が、その後の日本での計画に影響する可能性があります。
4.事故や給料のトラブルが起きたとき、本人が不利になる可能性がある
これは、実際に問題が起きてから気づく人も少なくありません。
認められていない職場で働いている場合、仕事中に事故に遭ったり、給料についてトラブルになったりしたとき、雇用関係を証明したり、必要な支援を受けたりすることが難しくなる場合があります。
また、日本で病気やけがをした場合、保険の利用などについて問題が生じる可能性もあります。
5.仕事を紹介した人から利用される危険もある
「今の仕事より楽だよ」
「もっと給料が高いよ」
「書類はいらないよ」
「少し働くだけなら大丈夫」
このような言葉は、現在の仕事に不満を持っている人にとって、とても魅力的に聞こえるかもしれません。
しかし、実習先を離れた後、新しい仕事を紹介した人に、仕事や住居、給料などの面で依存してしまうことがあります。
トラブルが起きたとき、仕事を紹介した人が責任を取ってくれるとは限りません。
そのため、日本の関係機関も、技能実習生が誘われて失踪し、不法就労することの危険性について注意を呼びかけています。
もし子どもが実習先を離れてしまったら、家族はどうすればいい?
まず、子どもに「そのまま隠れていなさい」「別の場所へ移りなさい」と言うのは避けましょう。
家族は、まず次のことを確認してください。
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今、子どもはどこにいるのか
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どのような仕事をしているのか
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誰から仕事を紹介されたのか
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誰と一緒に住んでいるのか
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いつ実習先を離れたのか
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新しい仕事に関する契約書や書類、メッセージなどがあるか
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給料が支払われていない、脅されている、書類を取り上げられているなどの問題がないか
そのうえで、監理団体や支援機関、必要に応じて関係機関に相談し、事実を正直に伝えて、今後の対応について指示を受けるよう子どもに伝えましょう。
特に、暴力、脅迫、搾取、未払い賃金など、実習先で深刻な問題が起きていた場合、「失踪すること」が唯一の解決方法ではありません。
正当な理由がある場合には、一定の条件のもとで、実習先の変更について支援を受けられる制度があります。
そのため、現在の実習先に本当に問題がある場合は、無断で離れるのではなく、正しい窓口に相談し、必要な手続きを行うことが大切です。
家族が覚えておきたいこと
子どもが間違った行動をしてしまった場合、親として怒るのは当然です。
しかし、そのときに最も大切なのは、ただ叱ることではありません。
まずは、子どもが間違った行動を止め、安全を確保し、正しい方法で問題を解決できるようにすることです。
「書類を何とかしてあげる」と言う知らない人にお金を渡さない。
隠れ続けたり、別の場所へ移ったりするよう勧めない。
「少しの間なら不法就労しても大丈夫」と考えない。
子どもが実習先で本当に困っている場合は、正しい窓口に相談しましょう。日本には技能実習生向けの相談窓口があり、ベトナム語で相談できるサービスもあります。
仕事は変えることができます。
しかし、法律をよく理解しないまま取った行動が、子どもの日本での仕事や生活に大きな影響を与える可能性があります。
お問い合わせ
ソンダ・トーホク株式会社
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