日本に来たばかりの留学生は、風邪、頭痛、喉の痛み、せき、鼻水、軽い発熱など、日常的な体調不良を経験することがあります。症状が軽い場合は、必ずしもすぐに病院へ行く必要があるとは限らず、薬局や一部のドラッグストアで市販薬について相談することができます。
ただし、すべての薬を自由に購入できるわけではありません。薬の種類によっては、薬剤師や登録販売者などの専門知識を持つスタッフによる説明や確認が必要です。
また、留学生は薬の購入だけでなく、日本の健康保険についても理解しておくことが大切です。日本に到着したばかりの時期に、健康保険への加入状況、保険料、支払い期限などを確認しておきましょう。
1. 日本で風邪をひいたら、どこへ行けばいい?
症状が軽い場合、留学生は主に薬局(やっきょく)またはドラッグストアを利用できます。
薬局は医薬品を専門に取り扱う場所で、薬剤師に薬について相談できます。また、医師から**処方箋(しょほうせん)**を受け取った場合は、薬局で処方された薬を受け取ります。
ドラッグストアでは、医薬品のほか、日用品、衛生用品、健康関連商品なども販売されています。一部のドラッグストアでは、市販薬について薬剤師などに相談することもできます。
症状が長引いている場合、悪化している場合、強い症状がある場合は、薬だけで対応せず、クリニック(診療所)や病院を受診しましょう。
2. 日本の風邪薬は処方箋なしで買える?
日本には、**OTC医薬品(一般用医薬品)**と呼ばれる市販薬があります。
風邪、頭痛、喉の痛み、せき、鼻水、アレルギー、胃の不調など、比較的軽い症状に使用される市販薬の中には、医師の処方箋なしで薬局やドラッグストアなどで購入できるものがあります。
ただし、薬の種類によって販売方法や必要な説明が異なります。一部の医薬品については、薬剤師による説明や確認が必要です。
そのため、薬の成分や使用方法が分からない場合は、パッケージだけを見て自己判断せず、薬剤師や登録販売者に相談してください。
3. 薬局とドラッグストアの違い
**薬局(Yakkyoku)**は、医薬品を専門に取り扱う施設です。薬剤師に薬について相談でき、医師から処方箋を受け取った場合には、処方薬を受け取ることができます。
ドラッグストアは、医薬品だけでなく、化粧品、日用品、衛生用品、マスク、体温計、健康関連商品など、さまざまな商品を販売しています。
風邪などの症状で市販薬を購入したい場合は、近くのドラッグストアを利用することもできます。
ただし、現在ほかの薬を服用している場合や、薬について詳しく相談したい場合は、薬剤師がいる店舗を選ぶとよいでしょう。
4. 薬を買うとき、日本語で何と言えばいい?
日本語にまだ自信がない留学生は、次の表現をスマートフォンに保存しておくと便利です。
風邪の症状があります。
風邪の症状があります。
熱があります。
熱があります。
喉が痛いです。
喉が痛いです。
せきが出ます。
せきが出ます。
鼻水が出ます。
鼻水が出ます。
頭が痛いです。
頭が痛いです。
昨日から症状があります。
昨日から症状があります。
この薬を飲んでいます。
この薬を飲んでいます。
薬のアレルギーがあります。
薬のアレルギーがあります。
この薬は眠くなりますか?
この薬は眠くなりますか?
現在使用している薬がある場合は、薬の名前が分かるものやパッケージを持参するか、スマートフォンで写真を見せると説明しやすくなります。
5. 薬剤師に何を伝えればいい?
薬を購入するときは、「風邪です」とだけ伝えるのではなく、できるだけ具体的に症状を説明しましょう。
伝えておきたい情報は、年齢、主な症状、症状が始まった時期、発熱の有無、現在服用している薬、薬のアレルギー、治療中の病気、妊娠中または授乳中かどうか(該当する場合)などです。
特に、病院から処方された薬を現在飲んでいる場合は、必ず薬剤師に伝えてください。
6. 薬の名前だけを見て選ばない
日本の薬は、商品名やパッケージだけでは成分や使用方法が分かりにくい場合があります。
薬を購入するときは、薬の名前、成分、効果・効能、用量、使用回数、対象年齢、注意事項、副作用、眠気の有無などを確認しましょう。
説明書の内容が分からない場合は、薬剤師や登録販売者に確認してください。
また、複数の風邪薬を自己判断で同時に使用することは避けましょう。薬によっては同じような成分が含まれている場合があり、成分が重複する可能性があります。
7. 眠くなる薬には注意
一部の風邪薬やアレルギー関連の薬には、眠気が出るものがあります。
学校へ行く場合、アルバイトをする場合、自転車に乗る場合、車などを運転する場合は、薬を使用する前に眠気が出る可能性があるか確認しましょう。
薬剤師に、
「この薬は眠くなりますか?」
と聞けば、眠気について確認できます。
薬を使用した後の運転や危険を伴う作業について注意を受けた場合は、その指示に従ってください。
8. 薬を買うだけではなく、病院を受診したほうがいい場合
市販薬は、すべての症状に適しているわけではありません。
次のような場合は、薬を買い続けるのではなく、医療機関の受診を検討しましょう。
高熱がある、熱が長く続いている、呼吸が苦しい、胸が痛い、強い痛みがある、嘔吐が続いている、水分や食事を取ることができない、急速に体調が悪化している、薬を使用しても症状が改善しないなどの場合です。
呼吸が非常に苦しい、意識がないなど、緊急性が高い場合は、薬局や病院を探すのではなく、119番へ連絡してください。
9. 健康保険は病院を受診するときに関係する?
はい、関係します。
留学生は、日本に到着したばかりの時期に健康保険への加入状況を確認しておくことが大切です。
国民健康保険に加入する対象となる留学生は、加入手続きだけでなく、保険料や支払い期限についても確認しておきましょう。
TOHOKUでは、日本に到着して最初の7日間に留学生が行うべき手続きについても案内しています。健康保険に関する確認も、来日直後に行っておきたい重要な手続きの一つです。
保険の手続きがまだ完了していない場合でも、緊急性の高い症状を我慢するのではなく、必要な医療機関へ相談してください。
また、健康保険に関する書類や情報は、必要なときにすぐ確認できるように保管しておきましょう。
10. ベトナムから日本へ薬を持ってくる場合の注意点
ベトナムで使用している薬を日本へ持ってくる場合は注意が必要です。
日本では、海外から医薬品を持ち込む場合、薬の種類、成分、数量などによってルールが異なります。
一定量の個人使用目的の医薬品については、所定の条件を満たせば特別な手続きが不要となる場合があります。一方、処方薬や特定の成分を含む医薬品などについては、より厳しい規制が適用される場合があります。
そのため、継続的に薬を使用している人は、渡航前に最新の日本の規定を確認してください。
また、持ち込んだ薬を販売したり、他人に譲渡したりすることはできません。
11. 日本で生活を始めたら、健康に関する情報を準備しておこう
日本での生活が落ち着いたら、自宅周辺のドラッグストア、薬局、クリニック、病院などをあらかじめ確認しておくと安心です。
また、学校の電話番号、留学生サポート担当者、寮の管理者、緊急時の119番などもスマートフォンに保存しておきましょう。
現在治療中の病気がある場合や薬のアレルギーがある場合は、使用している薬の名前やアレルギー情報を日本語または英語でスマートフォンに保存しておくと、医療機関や薬局で説明するときに役立ちます。
12. 留学生が覚えておきたいポイント
日本で風邪をひいたとき、症状が軽ければ、薬局やドラッグストアで市販薬について相談することができます。
ただし、すべての薬を自己判断で購入できるわけではありません。薬について分からないことがあれば、薬剤師や登録販売者に相談しましょう。
薬を購入するときは、症状、症状が始まった時期、現在使用している薬、薬のアレルギーなどを正確に伝えることが大切です。
また、自己判断で薬の量を増やしたり、複数の風邪薬を同時に使用したりしないようにしましょう。
症状が長引く、悪化する、強い症状がある場合は、市販薬だけで対応せず、医療機関を受診してください。
日本で安心して生活するためには、薬の購入方法だけでなく、健康保険、近くの医療機関、学校のサポート体制なども来日後の早い段階で確認しておくことが重要です。
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