長年にわたり、技能実習制度は、ベトナム人が日本で働き、実務経験を積み、収入の向上を目指すための代表的なルートの一つとなってきました。しかし近年、日本で働くことに対する考え方には少しずつ変化が見られます。 単に「数年間日本で働く」という目標だけではなく、職種の選択、日本語能力の向上、専門的なスキルの習得、そして技能実習後も発展させていけるキャリア形成について考える人も増えています。 こうした変化は、日本における外国人材の受入制度が見直されていることとも関係しています。 1. 「技能実習生」はキャリア形成の出発点にもなり得る 多くの人にとって、技能実習制度は一定期間の就労を目的とした制度として捉えられています。日本へ渡航し、一定期間働きながら経験を積み、その後ベトナムへ帰国するという流れです。 このような選択は、資金を貯めること、仕事の技術を身につけること、帰国後の仕事に活かせる経験を得ることなどを目的とする人にとって、今でも一つの選択肢となります。 一方、より長期的なキャリア形成を考える人にとっては、技能実習の期間を別の視点から捉えることもできます。 それは、技能実習...


