日本へ渡航する際、ベトナムから食品や薬、日用品などを持って行く人は少なくありません。しかし、日本では持ち込みが禁止されているものや、検疫・申告が必要なものがあります。
特に、肉・肉製品、果物・野菜、植物、医薬品、規制対象となる物質については厳しく管理されています。規則に違反した場合、商品を没収・廃棄されるだけでなく、罰金や懲役などの法的措置を受ける可能性があります。
日本へ出発する前に、以下のルールを確認しておきましょう。
1. 肉・肉製品は特に注意が必要
日本では、肉および肉製品の持ち込みについて非常に厳しい検疫規則が設けられています。
以下のようなものは、安易に持ち込まないでください。
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豚肉、牛肉、鶏肉、鴨肉など
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生肉、冷凍肉、調理済みの肉
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ソーセージ、ハム、ベーコン
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ビーフジャーキー、チキンジャーキーなどの乾燥肉
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肉を使用したパテ
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肉由来の肉そぼろ・肉でんぶ
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肉を使用したハム、ソーセージなどの加工食品
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肉類を含む一部の包装食品
重要なのは、「加熱済み」「真空パック」「密封包装」だから持ち込めるとは限らないということです。
日本の動物検疫所では、さまざまな形態の肉および肉製品を検疫対象としています。
違法に肉製品を持ち込んだ場合は?
肉や肉製品を違法に持ち込んだ場合、最高3年の懲役または最高300万円の罰金が科される可能性があります。企業などが違反した場合には、さらに高額な罰金が適用される場合があります。
そのため、食品に肉が含まれているかどうか分からない場合は、持って行かないことが最も安全です。
2. 生の果物・野菜
生の果物や野菜、植物なども、日本では厳しく管理されています。
品目や原産国・地域によっては、輸入禁止または植物検疫が必要となる場合があります。
特に、以下のものを自己判断で持ち込むことは避けましょう。
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生の果物
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生の野菜
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苗・植物
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枝、葉、花などの植物の一部
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栽培用の種子
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土や土が付着した植物
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一部の昆虫や生物
「少量なら大丈夫」「自分で食べるだけなら問題ない」と考えてはいけません。
個人の旅行用手荷物であっても植物検疫の対象となります。
特に、土や土が付着した植物は厳しく規制されています。
3. 卵・乳製品などの動物由来製品
肉類以外にも、動物由来の一部の食品は検疫対象となる場合があります。
例えば、
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卵および卵製品
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生乳
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一部の乳製品
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骨、脂肪、血液、皮、毛、蹄など
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その他の動物由来製品
乳製品についても、日本では個別の検疫規則が定められています。
そのため、動物由来の原材料を含む食品を持参する場合は、渡航前に必ず確認することが大切です。
4. 医薬品も注意が必要
これは留学生や技能実習生が見落としやすいポイントです。
日本では、個人が使用する目的で一定量の医薬品を持ち込むことが認められていますが、医薬品の種類・数量によっては事前の手続きが必要です。
一般的には、以下のような基準があります。
| 医薬品の種類 | 一般的な基準 |
|---|---|
| 処方薬・毒薬・劇薬など | 原則として1か月分まで |
| 外用薬 | 1種類につき24個まで |
| 注射薬・関連する注射器 | 規定の範囲内で1か月分まで |
| その他の医薬品 | 原則として2か月分まで |
ただし、規制対象となる成分を含む医薬品については、単純にこの数量基準だけで判断することはできません。
日本では、海外では合法的に使用されている医薬品であっても、特定の成分が規制対象となっている場合があります。
そのため、風邪薬、睡眠薬、鎮痛薬、治療薬などを大量に持参する場合は、薬の商品名だけで判断せず、成分と日本の規則を事前に確認してください。
5. 麻薬・規制薬物
麻薬、覚醒剤、大麻など、日本の法律で規制されている物質を許可なく持ち込むことはできません。
これらは非常に厳しく規制されており、違反した場合には重い刑事処分を受ける可能性があります。
また、ベトナムでは合法的または一般的に使用されている成分であっても、日本では規制対象となっている場合があります。
「ベトナムで普通に購入できるから、日本にも持って行ける」とは限りません。
6. 武器・爆発物・危険物
検疫品以外にも、日本への持ち込みが禁止・制限されている危険物があります。
以下のものを自己判断で持ち込まないでください。
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銃器・弾薬
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爆発物
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各種武器
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一部のナイフ・刀剣類
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その他、法律によって規制されている危険物
入国時に申告が必要な物品や、輸入が制限・禁止されている物品を所持している場合は、適切な手続きを行う必要があります。
7. では、日本へ持って行ける食品は?
「ベトナムの食品はすべて持ち込めない」というわけではありません。
肉類などの検疫対象品を含まず、日本の関連規則を満たしている一般的な市販食品であれば、持ち込める場合があります。
例えば、
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市販の菓子類
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一部のインスタントラーメン
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市販の調味料
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コーヒー
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お茶
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一部の植物由来の乾燥食品
などです。
ただし、「乾燥食品だから大丈夫」とは限りません。
乾燥食品であっても、肉や動物由来の原材料が含まれている場合は、検疫対象となる可能性があります。
8. 渡航前に覚えておきたい持ち込み早見表
| 品目 | 日本への持ち込み | 注意点 |
|---|---|---|
| 生肉・冷凍肉 | ❌ 原則として持ち込まない | 動物検疫の対象 |
| ビーフジャーキー・チキンジャーキー | ❌ 原則として持ち込まない | 肉製品 |
| ソーセージ・ハム | ❌ 原則として持ち込まない | 動物検疫の対象 |
| 肉入りそぼろ・肉でんぶ | ❌ 原則として持ち込まない | 肉由来製品 |
| 生の果物 | ❌/⚠️ | 品目・原産地により禁止・検疫対象 |
| 生の野菜 | ❌/⚠️ | 品目により規制あり |
| 苗・種子 | ⚠️ | 植物検疫・証明書が必要な場合あり |
| 土・土付き植物 | ❌ | 厳しく規制 |
| 市販の菓子類 | ✅/⚠️ | 原材料を確認 |
| コーヒー・お茶 | ✅/⚠️ | 製品ごとの確認が必要 |
| 一般的な医薬品 | ⚠️ | 数量制限あり |
| 規制成分を含む医薬品 | ⚠️ | 事前許可等が必要な場合あり |
| 麻薬・規制薬物 | ❌ | 絶対に持ち込まない |
| 銃器・弾薬・爆発物 | ❌ | 禁止・厳しく規制 |
9. 分からない場合は、申告して確認する
日本へ入国する際に重要なのは、検疫対象品や申告が必要な物品を隠して持ち込もうとしないことです。
日本の税関では、旅客が申告する必要のある物品を所持している場合、適切な申告手続きを行う必要があります。
肉、肉製品、植物、果物、野菜などについては、「持ってきてしまったけれど大丈夫かな」と迷った場合、自己判断で通過するのではなく、検疫担当者に申告して確認してもらう方が安全です。
10. 技能実習生・留学生の皆さんへ
出発前には、スーツケースの中身をもう一度確認しましょう。
特に以下のものには注意してください。
ビーフジャーキー、チキンジャーキー、ソーセージ、ハム、肉入り食品、パテ、肉そぼろ、肉入り缶詰、生肉、冷凍肉、生の果物、生野菜、苗、種子、土付き植物など。
また、治療のために薬を持参する場合は、日本への持ち込みが可能か、成分や数量を事前に確認することが重要です。
日本では、海外で合法的に購入・使用できる薬であっても、日本国内では禁止または規制されている場合があります。
ベトナムに置いていけば問題にならないものでも、日本へ持ち込むことで大きなトラブルになる場合があります。
出発前に一度スーツケースを確認し、安心して日本での留学・就労生活をスタートしましょう。
注意: 日本の入国・検疫規則は、時期、品目、原産国・地域などによって変更される場合があります。本記事は2026年8月時点で確認した日本の関係機関の情報をもとにまとめています。具体的な品目については、渡航前に必ず最新の公式情報を確認してください。
渡航前に確認したい公式情報
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日本の動物検疫所:肉・肉製品などの持ち込み
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日本の植物防疫所:植物・果物・野菜などの検疫
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日本税関:旅客の通関・申告
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厚生労働省:医薬品を日本へ持ち込む場合の手続き
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