日本へ行く前、多くの若者は「一生懸命働き、しっかり勉強すればそれで十分だ」と考えがちです。
しかし、実際にはそれだけではありません。
それと同じくらい大切なのが、日常生活のあらゆる場面で日本の法律を理解し、守ることです。
ベトナムでは普通のこととして受け入れられている行動でも、日本では警察が介入したり、処分を受けたり、在留資格や将来の進学・就職に影響を及ぼす場合があります。
ここでは、留学生や技能実習生の皆さんにぜひ覚えておいていただきたい、実際にあった二つの事例をご紹介します。
事例1 たった一瞬の怒りが招いた出来事
ある若いカップルが口論になりました。
女性は寮へ戻り、ドアに鍵をかけて恋人に会うことを拒みました。
しかし男性は冷静に話し合うのではなく、寮の窓ガラスを割って中へ入ろうとしました。
寮の管理者は直ちに警察へ通報しました。
多くの人は「恋人同士の個人的なトラブル」と考えるかもしれません。
しかし、日本では他人の財産を壊す行為は法律違反となり、法令に基づいて処理される可能性があります。
ほんの一瞬感情を抑えられなかっただけで、日本で学び、働いている人が警察の事情聴取を受け、思いもよらない結果を招くことがあります。
事例2 自転車を借りる場合にもルールがあります
二人の女性が一台の自転車に二人乗りをしていました。
走行中、二人乗りは交通ルール違反であるため、警察に停止を求められました。
警察が自転車の登録番号を確認したところ、その自転車は以前に盗難届が出されていたことが判明しました。
二人は「知人から借りただけ」と考えていました。
(写真はイメージです)
ベトナムでは、友人や家族から自転車や物を借りることはごく普通のことです。
しかし、日本では他人の所有物を使用している場合、その物がどこから来たものなのか、正当な経緯を説明できなければなりません。
説明できない場合、たとえ犯罪を犯すつもりが全くなかったとしても、事情確認のために警察で長時間対応を求められるなど、多くのトラブルに巻き込まれる可能性があります。
多くのトラブルは「犯罪を犯そう」としたわけではありません
日本で問題を起こしてしまうベトナム人の多くは、最初から法律を破ろうと思っていたわけではありません。
その原因は次のような考え方にあります。
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「これくらい大したことではない。」
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「ベトナムではみんな普通にやっている。」
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行動する前に日本の法律やルールを十分に調べていない。
こうした考え方こそが、思わぬトラブルや深刻な結果につながる原因になります。
法律は、「自分が小さなことだと思っているかどうか」では判断しません。
その行為が法律やルールに適合しているかどうかで判断されます。
郷に入っては郷に従え」は単なることわざではありません
日本で生活するということは、自分自身だけでなく、ベトナム人全体のイメージを代表しているということでもあります。
そのため、留学生や技能実習生の皆さんには次のことをぜひ守っていただきたいと思います。
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出所が分からない物や、所有者の許可を得ていない物は使用しないこと。
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小さなことと思える交通ルールでも必ず守ること。
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感情的になって問題を解決しようとしないこと。
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判断に迷ったときは、学校、監理団体、管理会社、または担当者に確認してから行動すること。
今日の正しい行動が、あなたの未来を守ります
日本へ行く目的は、新しい言語や技術を学ぶことだけではありません。
法を尊重する社会で生活することを学ぶことでもあります。
決して、
「これくらい大丈夫。」
と思わないでください。
実際には、その「小さなこと」が、お金や時間、進学や就職の機会を失う原因となり、場合によっては在留資格にまで影響を及ぼすことがあります。
最後に覚えておいてください
法律を守ることは、処罰を恐れるためではありません。
それは、自分自身を守り、自分を受け入れてくれた日本という国への敬意を示し、そして日本で学び、働くベトナム人の良いイメージを築くための最も大切な行動なのです。


